PR
【売却か・保管か】バイクを長期保管する際の方法と注意点
【売却か・保管か】バイクを長期保管する際の方法と注意点
バイクを長期間乗らないと、バイクが痛みます。その際に適切なメンテナンスをする事によってバイクの劣化を防ぐことが出来ます。
本来であれば、バイクにとっての最高のメンテナンスは、”乗る事”なのです。
私のバイク履歴を書きたいと思います。
私のバイク履歴
アメリカにてバイクの買取輸出を5年経験し、
- Yamaha SDR200
- Yamaha SR400
- Honda CBX750
- Honda Super Cub 110
- Kawasaki スーパーシェルパ250
- BMW R100RS
を乗り継ぎました。
海外に滞在時には、 父が私の為に、SR400のエンジンをかけ続けてくれていましたが、帰国と同時に売却してしまいました。
今思えば、親にもバイクにも可哀そうな事をしたと考えてます。
バイクの保管
短期
例えば、バイクの保管が1か月、2か月だったら、週一でエンジンを回せば問題ないですし、状態も保てるでしょう。
長期
それが半年から2,3年と長期になればなるほど、年を増すごとにバイクは劣化することになります。
詳細な劣化部位と対策は
以下↓に挙げました
バイクの長期保管による劣化部位
エンジン
ベストな方法は、月に2度ほど、15分前後のアイドリングを推奨します。
なぜなら、エンジン内が水分によって錆びてしまいます。
オイルが下がる事により、エンジン内部のスチール部分が露出され、エンジン内の結露により水蒸気が発生し、内部が錆びてしまうからです。
ですので、定期的にエンジンをかけてオイルをエンジン内で循環させるのです。
キャブレター
長期にバイクを放置すると、キャブレター内のガソリンが固形化して固着します。
それにより、フロートが動かなくなったり、ダイヤフラムも固着してしまいます。
そこは、1か月に2回位エンジンをかければ大丈夫です。
それでももし、固着してしまった場合は、キャブレターを分解清掃する必要があります。
錆び
バイクが特に錆びやすい箇所はチェーン、その次にディスクブレーキですね。
特に、バイクチェーンはあっと言う間に錆てしまいます。
もちろん、ディスクブレーキも同様ですぐに錆ます。
対応としては、グリースまたはオイルを塗布しておけば錆は防げます。
ゴム・樹脂
ゴムや樹脂は直射日光で紫外線を浴びると劣化し、ついにはボロボロと砕け散ってしまいます。
保護スプレーを塗布してあげれば劣化は抑えられるかもしれませんが、直射日光を浴び続ければ劣化は免れません。
バイクシートがあれば、直射日光を防げますのでシートをかけましょう。

バッテリー
バイクのバッテリーも使用しなかったり、充電をしないと劣化してしまいます。
劣化するとどうなるかと言うと、スターターが回らないのでエンジンがかからない。
12Vを下回ると、エンジンを掛けるためのスターターが回転しません。
こんな感じ↓
また、バッテリーが8Vを下回ると、バッテリー自体の性能が劣化し、充電してもすぐ電池切れを起こしてしまう要因にもなります。
近年では、そういったサルフェーション現象を改善する充電器も発売されています。
長期保管する場合は、バッテリーを繋げていると少しずつ電力が失われていくので、できればプラスマイナスの両端子を取り外すのがいいでしょう。
そして、バッテリー自体も1か月に1回の充電をお勧めします。
タンク
保管時はガソリンを満タンにしましょう。
人によっては空っぽに、という意見もありますが、アルミタンク・樹脂タンク以外のタンクは、日本の気候のように四季の寒暖差が大きく、湿気が多い気候の場合は、冬場にガソリンが少しでも残っていると結露が発生し、水分の発生により、タンク天井・タンク底に錆が起こります。
タンク内が錆びると、内側なので手の施しようがなくなる場合があります。
ですので、タンク内のガソリンは満タンにw
コネクタ配線
コネクタは長期保管すると、水分で、端子部の金属が錆びてしまいます。
それを防ぐには、 CRCの226がベストです。
556でも代用ができますが、コネクタに関しては226を推奨します。

ブレーキ
ブレーキもできればニギニギしてあげたいですね。
マスターシリンダーが固着してしまうと、オーバーホールもかなり大変になってきますので、ちょっとでもニギニギしてあげましょう。
クラッチ
クラッチも同様にニギニギです。
というのは、クラッチはプレートになっているので、錆びるとこれまた固着してしまいます。
日本車はほとんどが湿式クラッチなので、固着することはありませんが、BMWの旧車などは乾式クラッチなので、長期乗らないと固着する可能性があります。
ですので、ニギニギ、大事です。

バイク長期保管のまとめ
準備として以下にまとめました
- センタースタンド立て
- ガソリン満タン
- バッテリー外し
- エンジン・マフラー・フロントリアショック部にオイルスプレーの塗布
- コネクタ部に226
- バイクシート2重
- 1か月に2回のエンジン掛け
- ブレーキ・クラッチをニギニギ
と色々と挙げられます。
バイクを保管と売却、どっちがいいの?
もし、バイクを長期保管、2年、3年留守にして、また乗ろうと考えている場合、ある程度のリスクを考えなければなりません。
上記の保管方法を実施したとしても、やはり1か月に1回はエンジンをかけなければなりません。
それを貴方の肉親に頼むとしても、その肉親が毎月エンジンをかけなければいけないという心理的負担を、コストと考えると、結局売却した方がいいという答えに行きつきます。
又、友達に頼むというのも論外ですよね。
私自身も海外在住中に父親にエンジンを掛けてもらっていましたが、結局、帰国後にすぐ売却してしまい、バイクにも父にも悪い事をしたと思っています。
よっぽど貴方のバイクに希少価値があるならば別です。
しかし、もし巷に同じようなバイクが走ってて、2,3年後も購入できそうならば売却した方がいいでしょう。
”私の想い出のバイク” だとしても、あなたが2,3年間そのバイクを触りもしなければその間に気持ちは変わるでしょうし、よりいいバイクが欲しくなるかもしれません。
2,3年という時の経過は、人間の価値観を変えるのに十分な時間だと私は思います。
コストという面でも、3年間放置していたバイクを再生させるにも、それなりにコストがかかるでしょう。
同じバイクがいいのならば、帰ってきたときに同様のバイクを購入すればいいのですから。
ドライな事を言ってしまえば、バイクだって所詮は物だからです。
何より、周りに負担を掛けさせてまで保管すべきバイクかどうかを考えてから実施するべきで、覚悟がないならば売却する事が貴方にとってもバイクにとっても一番いい選択だと思います。
まずは一括査定をしてみて自分の愛車の価格を確認してみてはいかがでしょうかw

まとめ
貴方の愛車であるバイクの為に一番いい方法は、”乗ってあげる”ことです。
それでしか、愛車を長期保管するならば、マシンの最善の状態を保つ事はできません。
なぜなら、バイクは乗るために設計されているからです。
ですので、なるべくエンジンをかけてあげて、ちょっとでも乗ってあげればいい状態を保つことができます。
ではでは、この記事を参考にしてバイクの長期保管のお役に立てればと思います。