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バイクの機械式スピードメータ故障と電気式への交換作業【BMW R100】
スピードメータ故障
そいつは、突然訪れました。
ブレーキホースをステンメッシュ化して、試運転してる最中に・・・
スピードメータが故障した!
って、本当に休ませてくれませんね~。
次々と課題を与えてくれるR100に感謝感激の涙を禁じずにはいられません・・・
最初の症状は、バイクを押しているときに、スピードメーターから
「カラカラカラ」
と音がするではありませんかw
最初は、スピードメーターの妖精かと思ったのですが、エンジンをかけ走り出してみると、カラカラが速度に合わせてカラカラカラ・・・
思わず笑っちゃいましたね!
なんて、オーナー思いのバイクなんでしょう(泣)
早速、いろんなサイトを見まくってみると、結構みなさん分解されてるみたいですね。
まあ、もちろん国産のバイクのサイトよりは全然情報量が少ないですが、分解されている画像もアップされていたので、どうやらやってみるしかなさそう。
そして、この異音がどうしても気になるし、そしてこれ以上悪くなっても嫌なので、早速分解してみましょう。
分解か~~~・・・・
スピードメーター分解してみた
構造はそこまで難しくはありませんでした。
まず、スピードメータ裏に留めているでかいコネクタを止めているビスを外すと、コネクタが抜けます。
そして、スピードメータを止めているネジ3本を前側から外し、スピードメーターをマウントから引き抜きます。
スピードメータの裏側のビスを外しまくると、中のスピードメータの機械的な機構がごっそり取り外す事ができます。
それで、色々と試してみました。
- スピードメータ機構が問題無いか?
- 距離計がスピードメータに連動して加算されているか?
- スピードメータケーブルが問題無いか?
- 上記すべて問題無ければ組み上げ動作確認。
このフローを行ってみました。
スピードメータトラブルシュート
1. スピードメータ機構が問題無いか?
2.距離計がスピードメータに連動して加算されているか?
そして、電動ドライバーの先端に回転部をテープで接続し、回転させてみると、スピードメーターは正常に動作し、距離計も加算されていくので、どうやら機構部は問題無いみたいです。
と、言う事は1と2の問題はクリアされました。
3. スピードメータケーブルは問題無いか?
実はBMW R100はスピードメータケーブルはシャフト部分?エンジン?に繋がっているんですね~。
国産バイクならば前輪に繋がっていますが、国産とはかなり異なる構造になっています。
そこで、センタースタンドを立てた状態で、後ろタイヤを回してみると、ケーブル内のシャフトが回転しました。
→スピードメータケーブルは問題ない。
4. 上記すべて問題無ければ組み上げ動作確認
早速、全て分解したスピードメータを組み上げます。
回転部のギアはシリコングリスを塗布します。
組み上げた後は実際に走行してスピードメータが正常に動作するか確認します。
動作確認したが・・・
全て問題無く確認しましたが・・・
実際に走行させてみましたが、動かない・・・・
また、再バラシして原因を追究しました。
個人的には回転部分のこのギアの動作がシブいと思ったので、分解してシリコングリスを塗布し、再組立てし、上のフローを再度実施したが、やはりスピードメーターが動作しない・・・
組み立てては外して
組み立てては外して・・・・
×5回
(めんどくさい、買おう・・・)
デジタルスピードメータを買う
早速、ヤフオクでスピードメータアッセンブリを検索してみると、ありました。
画像はありませんが、中古で30,000円
たっけ~な、おい!
さすが、R100ですよね~、中古でも立派なお値段してます。
と、言う事でデジタルメータでも装着してみようと思います。
いいじゃないですか、古いバイクにデジタルなスピードメータ。
(純正のR100にこだわりはないのか?)
無いですねw
だって、限られたお金でやりくりしなきゃいけないし、カスタムしたいってのに、そこに拘ってたらカスタムもすすまなし。
それで、早速メータもリサーチ
そして、どうやらカスタムで海外製のスピードメータを装着でできるようです。
Acewell MD-052 と BM用速度センサー ACE-S11
私は結構決断したら、早いんですよね~。
っていうのも、もうすぐ車検なのでスピードメーターが動かないと車検通りませんしw
Acewell MD-052
うっひょ~~、テンション上げ上げですw
あのレトロなバイクにこんな今風のデジタルメーターつけたら一体どうなるんでしょうか?
まあ、それよりも本当に取りつくのかどうか心配ですが・・・
(まあ他のブログで取り付けた方が居ると言う事で、できないことはないでしょうが)
なぜ、このMD-052にしたのかと言うと、あるどなたかのブログで、とても見やすいといういいインプレが記載されていたからです。
そしてグレードダウン版のAcewell 28-02 はちょっと暗いと・・・(真相はいかに?)
聞くところによると背景のLEDがどうやら薄暗いという噂がネット上にアップされていたので、結局このMD-052に決めちゃいましたw
(数千円しか変わらないし、大きな改造なので別にいいでしょw)
そして、もちろんBM用の速度センサーを購入w
¥4,000位だったとも思います。
この上記の速度センサーは、今まで海外輸入するしかなかったらしいのですが、ヤフーショッピングに売られていたので買っちゃったw
他の方のブログを見ると、マグネットセンサーだと、やはり多少誤差が出てしまうらしいので、BMのスピードワイヤーいじるなら、絶対購入するべきです!
感想としては、
「ちっちぇ~~!」
本当に小さいです。小さい小さいとは思っていましたがここまで小さいとは、正直ビックらこきました。
あんな、でっかいスピードメーター取り外して、こんなちっさいスピードメータ取り付けて大丈夫か??そもそも付くのかい!と、不安のまま、勢いで購入w
箱の中身は、メーターと配線・カプラー類。
そして、簡単な図面と取説がありました。
ちょっと書き込んでしまいましたが、詳細は後ほどのページにて説明したいと思います。
さてさて、いよいよ電気工事のはじまりはじまり~w
デジタルスピードメーター取付作業
速度センサー設置
Acewell用速度センサーはコチラ
まずは、旧スピードメータケーブルを取り外します。
(真上から見た画像)
取り外しは、エンジン部のボルト1本を緩めると簡単に外すことができます。
外してみると、今回購入したもの(左)よりも、角がとれて丸みをおび少し細く?なっている気がします。
交換だけなら本当に簡単。
メーターの配線はかなり長いので、フレームを伝い、ハンドル部あたりまで配線を持っていきます。
先端は、2ピンのカプラーになっているので、直接新メーターに接続すればいいでしょう。
スピードセンサー設置完了!!!
スピードメーター設置
スピードメーター関連配線切断
スピードメーターを取り外し、旧スピードメーターに装着されていた、でっかいカプラー?を切断します。 切断します・・・・ 非常にしのびないですが、そこは無慈悲にぶった切ります!冷血にぶった切るのです。
あ~あ、切っちゃった~~・・・
そう、そしてこのぶった切った元の配線を新品のスピードメータに取り付ければ動くわけですねw
端子接続作業
とにかく切断した先っちょに端子を取り付けていくわけですが、早速アマゾンにて、端子を購入しました。
後は、取り付けるだけですが~、
とにかく配線がどこに付くのか、解らないと何にもならないので、とりあえず今回はここまでにします。
次回は、配線図載せていきたい思います。
そして、これからの配線作業、テスターは必須です!
こんな感じの簡単なヤツでいいと思います。
取付作業※必ずこの記事内容を読んで理解してから行う事
直下の内容は、僕の失敗談から始まります。
全然、失敗に気づいてないぞ~~
配線図を探り当てる
これが、結構時間がかかりました・・・
あとは、ネットから色々と引っ張ってきたりと、なかなか情報がない!
ましてや、日本語でここまでやっている方がいなかったので、英語のブログを見たりと色々苦労しましたが、私が導き出した配線図が以下になります。
配線図
とりあえず、まずは全体配線図をネットから探してください。
私の81年式のR100RSはこんな感じでした。
年式が違うR100の場合はこう検索してみてください
参考
BMW R100 wiring schematic
ほいで、右上あたりにある、四角い部分が、これです。
そして、次はAcewellの図面と照らし合わせて配線をつなげばいいのです。
まあ、結局どうなったかと言うと、こうなりました。
ちょっと解りにくいですが、ご了承くださいませw
上記の配線を元につなげて、配線をつなげます。
ほいで、キーを回してみると、
点灯しますし、タイヤを回転させると、スピードも計測されます。
タコメーター
左右ウィンカー
ハイビーム
オイルランプ
ニュートラルランプ
も問題無く、点灯しましたw
めっちゃ嬉しかったです、そして結構明るいんですよね~~~!
これじゃ充電しないんだよな・・・
GENランプに割り当てるランプが無いのと、GENランプ代わりにLEDランプ取り付けしても充電しないです。
できれば、純正のGENランプ(12V3W)の取り付けで充電します。
失敗談:充電しないやんけ!!!
記述した通り、あのまま配線処理をしても、充電しない事が発覚しました。
何故発覚したのかと言うと、片道30kmの通勤で使ったんですが、会社への行きは良かったのです。
しかし
会社からの帰りはヘッドライトを点灯るじゃないですか。
点けて直ぐは問題無かったんです。しかし、買い物をしようとスーパーで駐車し、買い物が終わりエンジンを掛けようと、セルボタンを押したら…
「キュル… 」 シーン
冷や汗もんですわ、ホンマ…
2回目のトライでエンジンがかかり、帰宅することができましたが…
家に近づくにつれてヘッドライトはどんどん暗くなるし、ウインカーを点ける度にヘッドライトの照度は暗くなるし、何より電圧計の針がみるみる下がって、
12V→11V
そして、家に着いた時は奇跡の
10V!!
ホッとした気持ちでエンジンを切り、試しにおもむろにセルボタンを押すと…
「カツッ…」 シーン
完全に電池切れ! ヘッボーン!
次の日の土曜日、充電電圧を調べるために、バッテリーを充電させてからエンジンを掛け、そのままテスターで電圧を調べたところ…
じ、充電してないやんけ!
12V→11.8V→11.5Vと
普通エンジンを掛ければ、電圧は上昇していくはずです。つまり、何らかの要因で充電してない!
充電しない、トラブルシュート
色々調べたところ、そして心当たりも含めてやった事と、言えば…
スピードメーター交換
色々な、方のブログを見たところ、どうやら同じような症状の方がチラホラ。
結論から先に言うと、スピードメーターにあるインジケータライトが点灯しないと充電しない事が判明!バッテリー電圧が低くなるとこのインジケータライトが点灯する模様。
確かに配線処理をする際に数本要らない線がありました。多分、それか〜。
そして、回路図上のライトがコレ
そしてライトに行く配線がこの青
赤い線が12V線なので、この線からバイパスさせようと思います。
間に、この間購入した12Vのパイロットランプを取り付けます。そして、エンジン始動!
ドキドキ…
ランプ点灯!!
充電電圧は?
12.0V→12.2V→12.4Vと昇圧を確認!
そう、充電してる〜
!!!注意!!!
!!!Caution!!!
※追記(2020年6月18日現在)
以上の様にLED電球を取り付けると、走行時にバッテリー充電しなくなります!!!
(※すいません!!!一年越しの投稿で・・・マジですいません!!!)
※In addition (May 8th, 2019)
It will no charge during engine running, if you follow procedure above for installing LED lamp!!!
LEDランプでは正常に充電しません!
必ず、純正ランプを使用してください。
注意点
そう言う事で、皆さん、スピードメーター交換をする時はくれぐれも配線に気をつけて作業をしましょうね。
まあ、こういう事ってありがちですよねw
でも回路図を見て、ネットで情報を拾って、落ち着いてバイクと向き合えば答えを返してくれるので、バイクいじりってやめられないですよね~。
Generateランプを取り付けましたが、不備があったので訂正します
結果としては、LEDランプをGenランプ代わりに使っちゃダメ!
LEDランプを使用しないこと!!
スピードメーターを社外品に交換すると、GENランプがありません。
そして、BMW R100の充電システムは、GENランプを介してバッテリーを充電するシステムになっています。
そして、充電ランプが無いからと言って、LEDランプを使用すると、その時はひょっとしたら充電するかもしれないけど、ちゃんと充電しない恐れがあります。
正常に充電電圧を出したいのであれば、メーターで使っている純正の電球を使う事!
BMW R100の充電システムは、どうやらランプを介している事がわかりましたが、LEDランプだと正常な電圧を供給できないそうです。
で、どうやってそれが判ったかというと、実際にメーターの電球に取り付けてみた。
画像の白いのは、メーターを分解して、ランプのブラケットごと装着してみました。
それで、電圧はどうなったかと言うと、こんな感じ
テスターで電圧を計測すると、どんどん電圧が上がってくる。
つまり、充電している。
で・す・の・で
GenerateランプにはLEDを使用しない事!!!ショートコード
因みに、僕が使っている愛用のテスターはSANWAのテスターで安心の日本製w
シンプルでとても使いやすく、端子もしまえる優れもの。
SANWA ポケット型デジタルマルチメータ PM1Amazon楽天市場Yahooショッピング
GENランプ追加の配線処理
コメント欄に質問をいただいたので、追記したいと思います。
GENランプは8番⊕から4番⊖に渡す感じで配線すると点灯するはずです。
下記画像参照↓
純正ランプを装着すべし
スピードメータ交換をしたら、GENランプを純正で取り付けてくださいね。
さもないと、また充電しないトラブルが・・・・
充電しない、トラブルについては別の記事にて特集したいと思います。
とにかく、この問題を特定するまで、めちゃくちゃ時間がかかってしまいました・・・・
まあ、僕自身がずぼらで時間が無かった、というのもあるのですが、僕の記事を参考にスピードメーターを交換してしまった方は注意してください!
メーター配線の取り回し
ちょっと悩んだんですが、配線の接続部分は、タンク下に配置しました。
結構配線が長くてかさばるので、タンク下が一番良かったと思います。
そして、メーターからの接続部分はフロントフォークの三又の左側。
右側だと、なぜか配線がつぶれてしまうのと、ここがちょうど良かったです。
取り付けステーは、オリジナルで3本フォークの様に突き出てる箇所にブラケットを取り付けました。
ブラケットは、角度が甘いので曲げて取り付けると丁度視認性がよくまとまりました。
取り付けは難しくはないので割愛します。
そして、完成した姿がこれ!
ど~~~ん!!
カッコいい~~~!!
レトロでありながらも、メーターがデジタルだと気分が全然違うし、満足感が半端ないw
試運転でガソリンスタンドに寄ったら、店員さんがわらわらとバイクに集まりだして、
「かっこいいですね~~~」って、
「まるで、所さんが乗ってるバイクみたい」って
気分↑↑↑ですw
そんな事言われると、カスタムして良かったな~っておもいますし、次のカスタムへのモチべも上がります!
取付完了
さて、ちょっとガレージのシャッターを閉めて撮影してみました。
まだ、夜は運転していないので、これで勘弁してください。
ハッキリ言ってかなり明るくて見やすいw
今まで、ノーマルスピードメーターのボヤっとしたライトではなく、これでもかっていうくらい主張してます。
新旧比較
さて、大きさ的にはこんな感じ
大分違いますよねw
かなり小型化しました。
それと同時に視認性はやはり、針ででかいメーターの方があります。
そして、メーターもあまりに小さいので、タコメーターはあまり意味がない感じですね。
また、気が付いた点をレビューしていきたいと思います。
皆さんも、こんな感じでスピードメーターをデジタル化してみてはいかがでしょうかw